在籍確認とは「本当にその職場に、その人がいるかどうか」を確かめる電話のこと。基本的に、キャッシングの審査では必須です。
もちろん、いるかどうかといってもその場に本人がいる必要はありません。要は「流川楓」などの人物が、その職場に在籍していることがわかればいいのです。
(在席でなく、在籍していればいい、ということですね)
ポイントをまとめると、
ということです。たとえば「桜木と申しますが、流川さんお見えですか」という感じですね(桜木がこんな敬語を使ったら怖いですが)。
で、赤木さんが「流川は寝坊で、まだ来ておりません」といったら、桜木は「やはりそうですか」と言って、在籍確認を終えるわけです。勤務態度はともかく、確かにそこに勤務していることがわかったので、これでOKなのです。
(もちろん、この場合はまた別の信用度の問題がありますが…)
流川さんが寝坊していなくて、本人が電話に出た場合はこうなります。
という風です。桜木なので敬語がいまいちですが、本当はもっと丁寧です。
というように、要は「確認が取れたので、融資させていただきますよ」と言うだけなので、特別なことは何もありません。電話に出たら一瞬で終わります。
最近はだいぶ減ったのですが、昔の在籍確認では、
などを質問することが多かったようです。本人だったら、スラスラ回答できるだろう、ということですね。(つまり、誰かをサクラに使っていないかどうかを確かめているわけです)
しかし、この質問に答えていると、職場の人から「何の電話だ?」「借金の審査っぽいな」と思われてしまうのです。
男性の場合、せっかく若い女性から電話がかかってきて「あ、三井さん。もしかして若い恋人ができたのかな」などと思われていたのに、この質問のせいで台無しになるわけです。
これに対して、短く「わかりました。ありがとうございます」などと言える内容なら、「デートの約束を、さも仕事の会話かのように装って切る、勝ち組の男」を演出できるのです。(あくまで男性の場合ですが)
というような理由もあって(実はないですが)、職場にキャッシングがバレることを防ぐために(こちらが本当の理由ですが)、上のような質問は、最近は減少傾向です。
何にしても、在籍確認はすぐに終わりますし、時間も取られず、勤務先の人に借り入れがバレることもないので安心して下さい。
自営業・個人事業主の場合「自宅が勤務先」という人は多いでしょう。こういう場合、当然自宅にかかって来ます。
「いや、俺の勤務先はスタバだから」というノマドの人もいるかも知れませんが、これではダメです。固定電話の連絡先がない場合、キャッシング審査では「勤務先」としては扱われません。
(何しろ、携帯電話でしか活動しない闇金業者をさして「090金融」というくらいですから)
ということで、自宅の固定電話に在籍確認の電話がきます。普通だったら「職場バレ」を気にする在籍確認ですが、このような個人事業主の方の場合は「家族バレとの戦い」になるんですね。
日頃から自分が電話に出ているなら、何も問題ないでしょう。しかし、日頃電話に出ない夫が、その日に限って、電話の周りで掃除を始めたり、ストレッチをしたりしている…。というのは、どう見ても怪しいです。
このような軽率な行動は、家族に借金がバレる原因となるし、「お父さん、変!」と小さい娘に言われる可能性もありますので、注意してください。
とにかく「自営業の在籍確認の電話」は、自宅にかかって来ます。(自宅を事務所にしている場合)
これは基本的にできません。ただ、状況・条件を見て、
という人の場合、書類を提出するなどの「代替措置」によって、回避できる場合もあります。
「仕方ない」というケースは、たとえば「土曜日・日曜日・祝日・夜間などで、勤務先が閉まっている」というケースですね。これだと在籍確認の電話をかけても誰も出ないので、確認のしようがないのです。
そういう時は、その人の個人信用情報や年収・職業などを見て「この人だったら、電話連絡なしでもこのくらいの金額なら貸してもいい」と消費者金融のブランド側で配慮して、融資する場合もあります。
たとえばSMBCモビット・プロミスなどは「勤務先の保険証・給与明細」などの書類を提出すれば、代替措置として認められる場合もあります。あくまで「その他の条件がすべて問題ない人」であり、「在籍確認できない、やむを得ない事情がある」など、いくつかの条件が重なった場合です。
ということで、必ず「電話連絡なしにできる!」というわけではありません。キャッシングのルールには基本的に「絶対がない」ので、こういう曖昧な書き方になりますが、要は「貸す側から見て、自分が信用できる人であれば、OK」ということです。ある意味簡単ですね。
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