最近のカードローン詐欺の手口は多様化していますが、その1つに「暗証番号を聞き出す」という方法があります。ここではその手口についてまとめます。
「暗証番号詐欺」の方法はいろいろですが、一番多いのは「警察やクレジット会社・カードローン業者を装う」というもの。たとえば下のようなことを言います。
…というようなやり口です。キャンペーンの方は少々胡散臭いですが、前者の方は何となく納得してしまう人も多いでしょう。
こうしたカードローン詐欺をかけられた人(その人は未遂)の体験談によると、深夜にかかって来たそうです。爆睡していた所を電話で起こされて、上の例の警察のようなことを言われたんですね。
この人はこういう詐欺の類に免疫があるので「アホ」と内心思いながら、適当にあしらって電話を切って、また寝たそうです。
しかし、もっと詐欺に対して免疫がない、気が弱い人だと騙された可能性もあります。こういう時間帯というのは冷静な判断力をなくしているので、眠いにしても、あるいは怖がるにしても、とにかく教えてしまうことがあるのです。
これはあらためて肝に命じていただきたいことですが、警察やクレジット会社などが、利用者の暗証番号を聞き出すことは、絶対にありません。どんなトラブルや事件があっても、ありません。
事件の内容によっては警察が動くことも、確かにあるでしょう。しかし「電話口」などという適当な方法で、警察がそんな操作をするわけがありません。必ず警察手帳や捜査令状を持って、自宅に来ます。
(これはこれで怖いので、来てほしくないですが)
ということで、常日頃、冷静な状態から「カードローン業者や警察が、暗証番号を聞いてくることは、絶対にない」と、再確認してください。日頃から確認している人だけが、いざという時でもうろたえずに済むのです。
クレジットカードのキャッシングの場合、犯罪被害にあった場合は、一定の金額まで補償される、というシステムがあります。すべての利用者が補償してもらえるわけではありませんし、カード会社のルールによりますが、そういうシステムは多いです。
しかし、そのように「補償してもらえるはず」だった人でも、「暗証番号が簡単だったのが原因でやられた」場合は、補償されないことが多いです。
簡単な暗証番号というのは、たとえば下のようなものですね。
…というものです。暗証番号やパスワードを記憶するのは大変なので、ついついこういうものを使ってしまうのはわかります。しかし、それが原因でクレジット会社の補償から外れて、何十万円という損害を自分でフォローすることになったら、これは非常に困るでしょう。
ということで、それぞれの工夫をして、必ず推測されにくい暗証番号にしてください。たとえば歴史の年号など、自分がすぐに思い出せる&自分と無関係なものにしておくと、見破られにくいでしょう。
(「天才=1031」などの語呂合わせもいいですね)
最後に、これはめったにないケースですが、「自宅で眠っているカードを、悪用される」というケースがあります。誰が悪用するのかというと、
です。この中の誰が盗んでも「しばらく使っていないカード」というのは、すぐに気づかないのです。そして、気づかないうちに悪用されて、気づいたら莫大な金額を自分で払うことになた…というケースもあります。
特に友達や家族が盗んだ場合、複雑な暗証番号でも推測できる可能性があります。空き巣だと難しいでしょうが、空き巣と「暗証番号を聞き出す詐欺」のコンボ…というケースも稀にあります。
ということで、もう使わないようなローンカード・クレジットカードが自宅にあったら、それはセキュリティのためにも解約しましょう。そして、使う可能性があるなら、持ち歩きましょう。
もちろん、持ち歩くのも紛失・盗難のリスクがあるので、やはり「できるだけ解約する」というのが、一番いいのですが…。
© カードローン攻略編集部 All rights reserved.