学生がクレジットカードのキャッシングを始める方法は、当然ながらまず「カードを発行する」こと。そして「キャッシング枠がもらえるまで、信用実績を積み重ねる」ということです。
クレジットカードの場合、ショッピング枠はもらえても、キャッシング枠をもらうのは少々難しいです。大人なら簡単ですが、学生や収入が少ないフリーターの人などは、難しいと考えてください。
ショッピングよりキャッシングの方が、ギャンブルや投資などに使って破産するリスクが高いので、社会的にも、こうした現金での融資の審査は厳しくすべき…という意見が強いんですね。(生活保護にしても現物支給にすべき、という声が出ているくらいです)
というように、現金借入枠の審査は少々厳しいので、クレジットカードを発行してすぐに、キャッシングができるとは限りません。しばらくショッピング枠で経験を重ねて、返済実績を作った後に初めて許可される…というパターンが普通です。
学生がもらえるクレジットカードのキャッシング枠は、最初は5万円~10万円という少額の限度額が多いです。ただ、この限度枠は固定されているわけではありません。
とりあえず小さい限度額を与えてみて、それで信用できる学生かどうか確かめるというのがクレジット会社の狙いです。ここで返済実績をしっかり積んで、信用してもらえる人間になったら、限度額も徐々に増額されていきます。
いつ頃限度額の増額の打診が来るかは、その人によって違いますし、クレジット会社によっても違います。しかし、一回目は大体半年目で来る…ということが多いです。それでなければ1年後です。
というように、大体半年刻みで増額のチャンスが来ます。この半年というのは、クレジット会社で審査し直すタイミングが決まっているのでしょう。
例外として、「借りまくって返済しまくった」という人の場合、3ヶ月というような短期間でも、増枠の電話が来ることがあります。限度額いっぱいまで借りてすぐ全額返済、というのを何度も繰り返しているような人です。
これだと「この人はこの限度額では全然足りないのかもしれない」「しかもきっちり全額払ってくれて、信用できる」と思われるので、カード会社もすぐに増枠してくれます。
キャッシング審査では多くの人が勘違いしていますが、クレジット会社にしてもカードローン業者にしても、彼らはむしろ「たくさん融資したい」のです。確実に返済してくれる信用があれば、彼らはいくらでも融資したいんですね。そのほうが利息がどんどん入って来るので。
事実アメックスのブラックカードなどは「戦車でもジェット機でも買える」というくらい、限度額が天井知らずと言われています。ここまで来ると、相当な富裕層でないと持てないカードですが、そのくらい、カード会社の側はお金を貸したがっているということです。
だから、学生であっても「たくさん借りてたくさん返済している」「しかも、まったく遅延・延滞がない」という良好なクレジットヒストリーを見せていれば、割と早めにキャッシング枠を増やしてもらえることが多いです。
そのクレジットカードの会社が提供しているサービスを利用する…というのも、高く評価される要素です。たとえば楽天クレジットカードの場合、楽天市場・楽天トラベル・楽天ビューティーなどの関連サービスを利用している…、ということですね。
これらのサービスでたくさんお金を使っていれば、「この人に融資すれば、さらに楽天のサービスで買い物してくれる」と楽天クレジットカードも期待します。そのため、普通よりも融資枠が増えやすくなります。
もちろん、これは楽天クレジットカードだけではありません。楽天銀行スーパーローン(カードローン)の審査でも同じように「この人に高額融資することは、楽天の利益になる」と判断されて、やはり高額借り入れをしやすくなります。
学生の場合、楽天のようなネット系のサービスは、特によく利用するでしょう。年配の人が美容院の予約をネットですることは少ないですが、今の学生なら、楽天ビューティーやホットペッパーのようなサイトで、ネット予約するのは普通です。
そうい日々の買い物の利用実績が高く評価されるということで、学生にとっては一石二鳥かも知れません。このような方法でキャッシング枠をもらったり、あるいは増やしたりしていけば、若年層でも最終的には100万円近いキャッシングもできるようになります。
(もちろん、たくさん借りたら返済も努力が必要ですが)
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