カードローンやクレジットカードで学生がキャッシングして、就職で不利になる―。ということはありません。特にクレジットカードの場合はゼロと言っていいでしょう。
カードローンについては、銀行カードローンの場合は特に問題ないでしょう。消費者金融の場合、就職先が中小規模の貸金業者の場合、若干マイナスになる場合もあります。それ以外の普通の就職や、大手の消費者金融の場合は問題ありません。
中小の貸金業者は、大手と違って会社の経理が完全にシステム化されていません。つまり、社員の誰かが横領しようと思えば、比較的しやすいということです。
ということで、中小の貸金業者は、新入社員がお金にだらしない人間でないかどうか、かなり神経質にチェックします。
そして、キャッシングをする学生がお金にだらしない、というわけではないのですが「そういう可能性がゼロではない」ことは否めません。そのため、同じ条件で「キャッシングの経験がある」学生と、ない学生だったら、業者は「ない学生」の方を選ぶ可能性があります。
(あくまで可能性です)
一方、大手の消費者金融だったらこれは関係ありません。むしろ総合職など「売上を伸ばす方法を考える」部門だったら、歓迎されるくらいです。「お金を借りる人は、どういう気持ちで借りるのか」ということを、よくわかっているからですね。
また、中小規模の貸金業者と違って、アコム・プロミス・SMBCモビット・アイフルなどの大手は、お金の管理も完全にシステム化されています。つまり、一社員が会社のお金を盗もうとしても、ある程度の地位にいる人でなければ盗めないのです。
就職したばかりの新卒社員が盗もうとしても盗めない、ということですね。そのため、大手のキャッシング業者に就職するのであれば、学生の借り入れの履歴はデメリットにならないし、むしろメリットになる可能性があります。
(これもやはり可能性であり、その人次第です)
そして、そもそもカードローン業者に就職するのでなければ、学生のキャッシングの履歴はまったく就職に影響しません。全然関係がないからです。
また、「そもそも、個人信用情報をチェックできない」という根本的な理由があります。その学生が借り入れをしているか(あるいはしていた)かは、個人信用情報を見ない限りは誰もわかりません。
しかし、個人信用情報というのはプライベートな情報の中でも最たるもの。キャッシング会社やクレジット会社などの限られた組織だけが照会できるもので、普通の企業が照会しても、参照できないのです。
というわけで、就職先の企業が学生の個人信用情報を調べようとしても、そもそもできないわけですね。また、企業が学生個人にそれを要求することも法律違反です。
仮に就職先の企業が個人信用情報を提出するように求めてきたら…。その時は断ってOKです。これはプライバシーに関する法律に違反していますし、そもそもそういうことをする企業は、将来性がないからです。
将来的に売上がジリ貧になる可能性も高いですし、他にもブラック企業のように、いろいろ束縛される可能性があります。ということで、就職前に企業が個人信用情報を提出するように言ってきたら、その時点で内定を辞退しましょう。
(他に行ける会社がないという場合、なかなか辛いかも知れませんが…)
万が一個人信用情報を厳しくチェックする企業があったとしても、クレジットカードのキャッシングやショッピングなら、まったく問題ありません。これは日本人の感覚の中で「普通のお金の使い方」として分類されているからです。
また、銀行カードローンで借りることについても特に問題ありません。銀行の審査が厳しいのは誰もが知っていますから、むしろ「銀行から信用された人」として、ある程度のプラス評価となるかも知れません。
というように、どんな会社や業界に就職する場合でも、学生のキャッシングの履歴が不利になる、ということはないわけです。
万が一個人信用情報でブラックリスト入りするような履歴を残してしまったとしても、貸金業者に就職するのでなければ、まったくわかりません。ということで、このような心配はしなくて大丈夫です。
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