子供の入学費用や学費でお金が必要な場合、銀行の教育ローンで借りると、非常に低金利です。奨学金と違って成績などの制限もなく、融資も最短3日と、スピーディーになっています。
ここでは、その銀行の教育ローンについて、借入限度額や審査基準、金利などの情報をまとめます。
これは、「大体年収の10%~20%」です。つまり、年収300万円だったら「30万円~60万円」ということですね。私立大学の入学費には足りませんが、実際年収300万円の親御さんが、お子さんを私立大学に通わせるのは無謀なので、これは妥当な線でしょう。
ちなみに、大手の銀行のカードローンの場合、「利用用途自由」のフリーキャッシングだと「年収の10%」が相場です。つまり、教育ローンは「普通のカードローンの2倍まで、限度枠をもらえる」わけですね。
そういう点では「高額を申し込みやすい」といえます。しかも断然低金利ですし。
当然ですが、普通のカードローンの審査と同様、限度額の基準は人によって変わります。たとえば高収入の人の場合、可処分所得が多いので、この「年収の○割」という基準は増えます。
たとえば年収1000万円の世帯であれば「300万円」借りられることもありますし、年収700万円あれば、「200万円」借りられることも多いようです。「600万円」では、200万円の融資は厳しい…という場合がほとんどです。
ただ、これも諸条件によって変わり、例えば下のような条件があると、有利になります。
…ということです。特に「使用用途」については、一流大学の入学費の場合「入学した後、親が大学をやめさせることが、まずない」と考えられます。子供もそうそう退学しないでしょうし、そうなると、まじめに返済し続けてくれる可能性が高いわけです。
また、子供がそういう高学歴の大学に入る家庭の場合、それが幸せかどうかはおいておき「返済能力は高い」「返済の遅延・延滞は少ない」という傾向が見られます。
人間的にそれが偉いとか勝ち組というわけではありませんが、銀行や消費者金融は冷静にコンピューターで「傾向」を分析しているので、こういう属性の人に対しては、審査基準も甘くなります。
その銀行で住宅ローンを利用している場合、審査に申し込みやすいだけではありません。「金利がその分割引される」というメリットもあります。
これは教育ローンに限った話ではなく、普通のキャッシングの場合もあります。自動車ローンやブライダルローン、メディカルローン、事業者向けローンなどでも言えることです。
具体的にどのくらい金利が安くなるかというと「3.5%→3.4%」くらいです。「あまり変わらないじゃん」と思うかも知れませんが、たとえば100万円などを借りる場合、0.1%の差でも、結構変わります。
また、何よりその銀行やグループ内でのクレジットスコア(信用度)が高まっていくというのが、何よりプラスでしょう。たとえばこれが三井住友銀行だったら、その後プロミス・SMBCモビットなどで申し込む時も、三井住友VISAカードなどの審査を申し込む時も、有利に働くわけです。
教育ローンの利用目的は、銀行から監視されているわけではありません。本当は申告した用途以外に使ってはいけませんが、使おうと思えば、他の用途に使ってしまうこともできます。
ただ、銀行としてもそれはできるだけしてほしくありません。たとえば入学金や学費の振り込みの場合「銀行が代わりに振り込む」というやり方で、他の用途に使えないようにしています。
振り込み人名義が銀行になっていると、借金しているのがバレて恥ずかしい、と思う人もいるかも知れません。しかし、銀行の教育ローンは大学なども公式に入学要項などと合わせて宣伝しているものですし、ホームページにも常に広告が掲載されています。ということで、特に恥ずかしがる必要はありません。
ちなみに、海外留学の費用の場合「学費が何レアル必要」などという時は、銀行が直接海外送金してくれます。そのため、自分で両替したりする必要はありません。
(この点、消費者金融などキャッシングすると自分で外貨両替しなければならないので、銀行で借りると便利ですね)
銀行の教育ローンの金利は、「固定」と「変動」があります。大体の相場は、
という風です。数字は「実質年率」で、数字は毎月見直されます。「毎月変わるなら固定じゃないじゃん」と思うかも知れません。この「固定」というのは、「契約した時点で、固定される」ということです。
その後の日本の経済情勢が大きく変わって、全体金利がどれだけ上がろうと、契約時の金利が維持されるということですね。逆に、全体が低金利になった場合は損をします。
(変動金利はそれと逆です。情勢に合わせて動きます)
やや意外ですが、銀行の教育ローンは、学生本人でも借り入れできます。条件は、大人が申し込む時と同じで、
ということです。もっとも、それだけフルで働いている学生が、教育ローンを借りるほど勉強をする余裕は少ないので、このようなケースはめったにないですが。
(しかし、スキルアップのために夜間学校に通うとか、通信制の大学を受講する…などはありえますね)
以上、銀行の教育ローンに関する情報をまとめました。断片的ではありますが、必要な部分を参考にしていただけたら幸いです。
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