銀行カードローンの金利・限度額を比較すると、下のようになります。
■低金利ベスト3
■限度額ベスト3
*3つの銀行とも「1000万円」
というのが、金利と限度額のベスト3です。以下、銀行カードローンの金利と限度額について、比較していきます。
一番利用者が多い、三大メガバンクのカードローンだけで比較してみましょう。まず金利です。
このように、みずほ銀行が頭一つ抜けて安くなっています。ちなみにこれは「100万円以下」の時の適用金利で、95%の利用者は、この金利が適用されます。
(つまり、キャッシングの金利というのはこういう「上限金利」だけ比較すればいいんですね、本当は)
続いて三大メガバンクを最高借入限度額で比較します。
ここでもやはりみずほ銀行がトップに立っています。そして、金利の時と違い、それぞれ「松竹梅」のように、ランクが分かれています。
ただ、限度額については意識しなくてOKです。どの道200万円以上借りられる人は、ほとんどいないからです。(100万円でも難しいくらいです)
200万円借りるのは難しいというのは、「最低でも年収600万円必要」というのが、普通だからです。銀行カードローンに「年収の3分の1まで」というルール(総量規制)は関係ありませんが、それでも大体3分の1が限界です。
そして、日本人で年収600万円以上稼いでいる人はほとんどいないので、「200万円借りるのは、基本的に無理」ということなんですね。
借りまくっているうちに、いつの間にか借金総額が200万円になったという人はいますが、最初から普通に200万円借りられる人は、めったにいないのです。
ということで、極度額に関してはこのように差がついていますが、普通の人には何も関係ないと思ってください。
逆に金利が高い銀行カードローンはあるのか。これももちろんあります。あくまで「100万円以下の普通の金額」の時ですが、高金利な銀行カードローンは下の通りです。
これらの銀行キャッシングがベスト3です。これがどのくらい高金利かというと、
というのと比較するとわかります。オリックス銀行はプロミスと同じですし、ジャパンネット銀行はプロミスよりも高金利ということです。
じぶん銀行はかろうじて少し安いですが、100万円以下の借り入れで、0.3%というのは、大した差ではありません。つまり、ほぼプロミスと同じ金利ということです。
代わりに、これら3つの銀行カードローンは「下限金利」になると圧倒的に安くなります。つまり「借入金額が大きい時に有利な銀行カードローン」なんですね。
このようにコンセプトがハッキリしていると、利用者も選択に迷わなくていいですし、そのコンセプトに合致している人にとっては、理想的なカードローンとなります。というわけで、オリックス銀行・ジャパンネット銀行・じぶん銀行は金利が高いと否定しているわけではありません。
ここで、銀行カードローンの金利の比較の仕方を書きます。ポイントは、
ということです。それぞれ説明します。
下限金利というのは、「安い方の金利」です。銀行カードローンは「4.6%~14.6%」というように上下の幅があるのですが、この「安い方の金利」を下限金利といいます。
下限金利は、基本的に「最高限度額まで借りた時の金利」です。キャッシングの金利は、たくさん借りるほど安くなっていくんですね。
たとえば、三菱東京UFJ銀行とみずほ銀行の下限金利を比較すると、それぞれ下のようになっています。
こうして見ると「みずほ銀行の方が低金利」と思うでしょう。しかし、限度額は先に書いたように、
です。ということは、「借入金額500万円の時の金利」で比較しないと、フェアではないんですね。
で、みずほ銀行の「500万円の時の金利」を調べると、「5.0%」となっています。改めて並べると、
ということで、500万円の時は、三菱東京UFJ銀行の方が低金利なのです。
このように、下限金利で比較する時は必ず最高限度額も合わせて見る必要があるわけですね。
そもそも、自分が借りる金額帯以外の金利というのは、まったく関係ありません。たとえば上の比較では、三菱東京UFJ銀行は「500万円の時は、みずほ銀行より低金利」となりました。
しかし、実際に500万円借りられる人はいません。多くの人はが借りるのは「100万円以下」です。だから「100万円以下での適用金利」で比較しないといけないんですね。
で、それで比較すると序盤に書いた通り「みずほ銀行の方が安い」わけです。というように、銀行カードローンの金利を比較する時は常に、「自分が借りる予定の金額」で比較してください。
(借入金額ごとの適用金利は、それぞれの銀行カードローンの公式サイトに書かれています)
それぞれの公式サイトを見て、借入金額ごとの金利を比較する―。これ自体は簡単なのですが、厄介な問題もあります。それは、「100万円…9.6%~14.5%」というように、「金額帯ごとの金利も、変動する」銀行カードローンがあることです。
メジャーな銀行カードローンの中では、これらがこうした「変動制」になっています。こうした銀行カードローンと、固定金利の銀行は、比較がしにくいんですね。
「中間値を取る」という方法もありますが、中間値は大抵「異様に安く」なります。大抵の場合は「高い方」で取った方がいいでしょう。
ということで、これらの銀行カードローンのように「変動制」が混じってくると厄介ですが、とりあえず迷ったら固定金利の銀行カードローンから借りるようにしましょう。
以上、銀行カードローンの限度額、金利の比較や、そのやり方についてまとめました。銀行でのキャッシングを検討している方は、参考にしていただけたら幸いです。
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