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キャッシングの返済に関しては、下のようなポイントに注意しましょう。基本的な項目ですが、それだけに重要です。

• とにかく早期返済する
• 完済までのシミュレーションを必ずする
• 遅延・延滞しない
• 多重債務は返済計画を再編する
• 自力返済が難しくなったら、債務整理する

ということです。以下、それぞれ説明します。

借金はとにかく早期完済する

基本中の基本なのですが、多くの人ができていないこととして「とにかく早期返済する」というものがあります。これは「走れば痩せる」くらいに、「わかっていてもできない」の代表と言えるでしょう。

早期返済をしない人は現実から目をそむけているという割合が非常に高いです。自分の借金をこのまま保持し続けると、どうなるかを直視していないのです。

完済までのシミュレーションを必ずする

早期返済とつながることですが、実際に返済シミュレーションをすることで、早期完済の重要性が嫌でもわかります。たとえば「50万円」を「実質年率18％」で1年借りたとしましょう。

「18％」というのは、アコム・SMBCモビットなどの大手の消費者金融の金利です。そして、50万円を借り入れすると、普通のサラリーマン・OLの場合、大体完済まで1年はかかります。

ということで「50万円借りた時点で、返済に1年かかる」というのは普通ですが、その普通のケースで、どれだけの利息総額になるか。この金額は「9万円」です。

50万円返済するのとは別に、自分が全く使っていないお金を9万円払わないといけないんですね。9万円を落としたり、盗まれたりしたら、誰でも激怒するでしょう。しかし、それと同じことを「50万円を1年かけて返済」という方法ではやってしまっているのです。

にも関わらず、普通の年収のサラリーマン・OLなのに、100万円前後の借金をしている人は、たくさんいます（主にクレジットカードのショッピング枠ですね）。まずは必ず返済シミュレーションをして、自分の借金を、このままのペースで返済していくと、利子総額がいくらになるかという事実をしっかり把握しましょう。

遅延・延滞は極力しないようにする

これも当たり前ですが、返済の延滞・滞納が極力ないようにします。わかっていてもできないという人は多いもので、特に奨学金の場合、3分の1は常に延滞していると言われます。

消費者金融の場合、延滞した時の督促がもう少し厳しいので、奨学金ほどではありませんが、大体10分の1の人は遅延・延滞していると考えていいでしょう。また「一度でもしたことがある」という人で計算したら、もっと多いはずです。（クレジットカードの支払いも含めたら）

遅延・延滞の何がいけないかというと、延滞利息が発生するということもありますが、それ以上に

• クレジットヒストリーが悪化する
• やるべき仕事に遅れる癖がつく

などの難点があります。直接的に困るのは「クレジットヒストリー」の方ですが、将来的かつ根本的に困るのは、後者の方です。

基本的に、借金自体は悪いことではありません。莫大な借金から生還して、事業などで成功して富裕層の仲間入りをした…という人もたくさんいます。しかし、そういう人は「自分を律する」ことがしっかりできていたんですね。（たとえ借金を背負っていても）

一方、多重債務者で、しかも返済にたびたび延滞・滞納しているという人は、仮に借金完済ができた後も、経済的に成功する見込みはないです。それでもいいならいいですが、その後成功しないなら、ただ借金して完済して、ゼロの地点に戻って終わりでしょう。

それでもいいという人は、本心ではいないはずです。借金で苦しんだことを糧にして成功するためにも、返済の遅延・延滞のような「弱者の習慣」はつけないようにすることをおすすめします。

多重債務はできるだけ返済計画を再編する

現時点で複数ローンを組んでいる場合、「おまとめローン（計画返済支援のための融資）」などを利用して、できるだけ返済計画を再編するようにしましょう。一箇所からたくさん借りた方が、合計の借入総額が同じでも、適用される金利が安くなります。

また、正確な借入残高がわかるほうが、返済のモチベーションも上がるし、返済計画が立てやすいというメリットもあります。

その他、返済にかかる手間・手数料が減る、なくなるなどのメリットもあります。このように返済計画の再編は基本的にいいコトづくしなので、多重債務状態の人は、まず返済計画の再編を検討してみてください。

自力返済が難しいなら、債務整理する

おまとめローン（計画返済支援のための融資）の審査も通らないくらい、自力返済が難しい状態になったら…。これはいさぎよく債務整理をするのがベストです。債務整理には下のような方法があります。

• 任意整理…過払い金の返還・利息の一部帳消しなど、何でもあり
• 特定調停…任意整理を裁判所の仲介でする
• 個人再生…借金総額を5分の1程度に減額
• 自己破産…借金がチャラになる

というものです。個人再生・自己破産だと少々ハードルが高いですが、任意整理は割と気軽にできます。軽い内容でもいいので、司法書士・弁護士などを通して交渉すれば、返済を少しでも楽にできます。

というように任意整理など気軽にできる債務整理もあるので、返済に行き詰まったら、完全に自力返済することは考えず、ある程度債務整理に頼ることも考えましょう。

キャッシング業者も、最初から一部は債務整理されるという前提に立って利息を取っているので、意外と簡単に応じてくれます。そのため、あまり重く考えず、気楽に手続きしてみてください。

以上、キャッシングの返済に関する注意点やポイントをまとめました。これから借り入れする人も、今キャッシングしている人も、参考にしていただけたら幸いです。