自動車関係の支出で借金をするなら、マイカーローンが一番です。自動車ローンとも呼ばれますが、「車に関するすべての出費」に利用できるので、たとえば車検・車庫建設などの費用でも、問題なくお金を借りることができます。
新車を買うため、あるいは車関係の出費のため、「通常のカードローンでお金を借りる」という人も多いです。アコム・プロミス・SMBCモビット・アイフルなどの大手の消費者金融、もしくは銀行カードローンですね。
これらのフリーローンで借りる場合、審査は簡単で早いですが、その分金利が高いという難点もあります。低金利で利用したい場合、できるだけマイカーローンを申し込みした方がいいでしょう。
マイカーローンの金利がどのくらい安いかというと、実質年率で比較するとよくわかります。たとえば新車を買う場合、下のような金利になります。
という風です。消費者金融が通常の「18%」になっていないのは、「100万円以上の借入総額」だからです。借入金額が大きいと、金利も安くなるわけですね。
銀行カードローンも同じ理由で、通常は14.5%程度ですが、新車の購入の場合は10%程度の金利になります。…というように、消費者金融も銀行キャッシングも低金利になるのですが、やはりマイカーローンにはかないません。
奨学金は大体1%~3%の金利なので、マイカーローンはまさに奨学金と同レベルの低金利、ということになります。また、生活福祉資金などの国の融資でも大体このくらいの金額なので、いかに自動車ローンの年利が安いかわかるでしょう。
マイカーローンのメリットは、「車関係の出費なら、すべてに適用できる」ということ。こうした用途が限定されたローンというのは、低金利な分使い道で不自由することが多いですが、自動車ローンの場合はかなり自由なのです。
具体的には、下のような使用用途で、すべて利用できるようになっています。
…というように、一通り列挙してみましたが、まだあります。カーナビの購入代金など「オプションパーツ」にも使えますし、改造・カスタマイズなどにももちろん使えます。要するに「少しでも車が関わる買い物だったら、何でもOK」ということです。
(ガソリン代や駐車場代などもOKです)
マイカーローンは、銀行を中心に多くの金融機関が提供しています。一覧にすると下のようになります。
銀行カードローンの中でも三菱東京UFJ銀行・みずほ銀行などのメガバンクではなく、地方銀行が多いです。たとえば、検索してすぐにでてくるものだと、
などのマイカーローンが、見つかります。また、地方銀行と同様に、信用金庫も多くの自動車ローンがヒットします。
なぜ、このような地方銀行・信用金庫などの方が、マイカーローンの審査に積極的なのか。これは「返済不能になった時、自動車の回収がしやすい」からです。
たとえばあなたが北海道に住んでいて、新生銀行のマイカーローンを利用するとしましょう。新生銀行の支店は、北海道にはほとんどありません。そのため、あなたが返済不能になった時、自動車を北海道まで行って回収するのが、非常に大変なのです。
「債務者に送らせる」というのも、そう簡単ではありません。債務者が運転してくるにしても、時間・手間・コストがかかります。走行距離も伸びてしまい、資産価値が落ちます。
ということで、マイカーローンを提供する業者・銀行にとって「その借り手が近くにいる」というのは大事なんですね。こうしたことから、地方銀行や信用金庫、JAなど「地域密着型」の金融機関の方が、オートローンの融資審査に積極的ということです。
自動車ローンといったら「ディーラーローン」を連想する人も多いでしょう。銀行などの金融機関の自動車ローンとディーラーローンを比較すると、下のような違いがあります。
…という風です。ディーラーローンの方が金利が高くなるのは「販売会社が手数料を取っている」からです。ローンを組む作業自体は信販会社がしていて、自動車の販売会社(ディーラー)は、それを「紹介」するだけなんですね。
ということで、その「紹介マージン」の分、ディーラーローンの方が利息が高くなるのです。この点、低利子で利用したい人は、自動車ローンを申し込みした方がいいでしょう。
一方追加したいオプションがたくさんある場合、ディーラーローンの方が割引してもらえる分、総額が安くなる場合があります。ディーラーにとっては、こういうオプションをつけるのは、八百屋さんが「野菜で支払いをする」ようなものなので、かなりの好条件で応じてくれるんですね。
ということで、必ずしも自動車ローンの方がいいわけではありませんが、基本的にはディーラーローンより、金融機関のオートローンの方が、低金利と思ってください。
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