消費者金融の審査時間が「最短30分」と聞いて「どうしてそんなに早いのか?」と思う人もいるでしょう。これは下のような理由です。
ということです。以下、詳しく解説します。
キャッシング審査で「書類審査」というのはないのですが、要は「ネットの申込みフォームから、申し込み者本人が送る情報」のことです。つまり、
などのデータですね。そして、これらはコンピューターで処理するので、あっという間に審査結果が出ます。
というように、コンピューターがどんどん条件を組み合わせていって、「この人に融資できる金額…50万円」というように、超機械的にはじき出すわけです。
もちろん、これはデータを計算しただけなので、正しい審査結果ではありません。
という2つの懸念があるので、この時点の審査結果は、まだ「仮のもの」です。
個人信用情報というのは「これまでの、その人の借金の履歴すべて」です。
などの、すべての借入・返済の実績が、個人信用情報を見ることでわかります。そして、これだけは申し込みの段階では「機械的にする」ことはできないのです。
仕組みとしては、機械的にできます。しかし、やはり個人情報の中でも最重要のトップシークレットなので、まだこの業界でも「個人信用情報の確認だけは、機械化されていない」んですね。
ある程度の機械化はされていますが、その他の申込情報の審査のように「完全にコンピューターだけで出す」という段階にはなっていないのです。ということで、この部分だけは「あとでカードローン会社の人が、人力で審査する」ということになります。
また、勤務先への在籍確認の電話についても、人間が直接かける必要があります。これすら機械化するのは、どれだけ時代が進んでも無理でしょう(貸し倒れのリスクが上がってしまいますから)。
というように、基本情報は最短10秒で審査できるのですが、その他、こうした「人力で審査する作業」があります。これらを総合すると「最短30分」ということです。
先に書いた「コンピューターによる自動審査」を、この業界で導入したのは、プロミスが世界で初めてです。1983年という、今から約20年前に導入したんですね。
(このことは、SMBCコンシューマーファイナンスの公式サイトの「プロミスの与信と財政基盤」という資料でわかります)
それまでは人間がいちいち情報をチェックして審査していたので、かなりの時間がかかりました。今では当たり前となっている最短即日融資も当時はかなり難しかったのです。
しかし、プロミスがこの「自動審査システム」を導入してから、キャッシング審査のレベルも一気に上がったわけですね。そして、このプロミスの審査システムはSMBCモビットにも受け継がれ、SMBCモビットは今、10秒で簡易審査結果を出すというシステムで融資しています。
これは「借入診断・お試し診断」ではなく、すべての情報を記入した後の審査結果(簡易審査ですが)を、10秒で出すということなのです。カードローン審査はここまで進化しているんですね。
ただ、上には上がいるというか、プロミス・SMBCモビットなどよりもっと早いのが「ノーローン」です。株式会社シンキが提供する、新生銀行グループのキャッシングです。
ノーローンの審査は最短で20分。消費者金融や銀行カードローン全ての中で、一番早くなっています。その分審査通過率が低いという難点はありますが、早く審査結果を知りたい、という人にとって、一番いい消費者金融でしょう。
審査通過率が低いとはいうものの、クレジットスコアが高い人にとっては問題ないわけですから「むしろ、他よりあっという間に審査が終わってラッキー」という感じでしょう。
審査通過率が低いと困るのは、あくまで「審査の当落線上」にいる人だけであって、そうでない人にとって、審査結果を早く知りたい場合に、ノーローンは非常に便利な借り入れ先だといえます。
以上、消費者金融の借入審査が短時間でできる理由をまとめました。審査が早いのは、別に甘い・緩いというわけではない、というのがわかっていただけるかと思います。
また、このように短時間でスピード審査してくれるので、急ぎでお金を借りたい時にも、消費者金融なら問題なく間に合います。
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